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好きな人が物書きなもので、つい。

FGO 2部4章が刺さりまくった:LB4感想

 
 
直前生放送から親友と一緒にリアタイし、自分史上最速でインドを駆け抜けた今、涙で前が見えない。
 
 

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こんなに号泣したのはいつぶりだろうと言うくらい泣いている。
刺さった。刺さりまくった。
精神を切り刻まれて心がミンチ。
今なら手捏ねハンバーグになれる。
 
 
創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ。
個人的に、すごくいろいろなことを考えさせられるシナリオだった。
ほとんどがとてもパーソナルな話になるけれども、折角なので言葉に残しておこうと思う。
 
(当然ながら、以下ネタバレを含みます)
 
 

 

 

 

 

 

 

私がメンタル特攻宝具を喰らったのは、主にシナリオ終盤のアシュヴァッターマンとジナコのくだり。
 
ぺぺに「代わりに怒ってやるよ」と言うアシュヴァッターマンを見て、ああ、彼は私の友達と一緒だなあ、と思った。
 
 
腹が立つことがあったとき。イライラすることがあったとき。どうしようもなく燻る気持ちはあっても、それを表に出すことができない。そうだ。私は、怒る、ということが苦手なのだ。「じぶん」に対する自信をどこかに置いてきてしまったのか、あるいはもともとなかったのか、許せないことを言われても、それは本当に「許せない」ことなのか、自信がない。言葉の刃をぶつけられても、自分に過失があるのではないか、と思ってしまう。
 
そんなとき、いつも代わりに怒ってくれるのは友人だった。自分には関係ないのに、「はあ?なにそれ?」と感情的に怒ってくれて、燻ったままどんどん落ちていった気持ちが軽くなるということが、何度もあった。自分にとって親友と呼べる友人たちが揃いも揃って歯に衣着せぬ物言いの人ばかりなのは、裏表がなくて付き合いやすいというだけでなく、そういう場面で救われているからなのだと気づかされた。
 
いつも私はそういう存在に救われている。
 
 
 
            ◆◆◆
 
 
インド異聞帯。
不出来なものが消されていく世界。
 
 
この世界だって変わらない。
不出来だからといって消されはしないだけで、出来のいい方が愛される。
 
 
私はずっと前、物心ついたときにそれを悟ってしまった子どもだった。
おそらくデパートで駄々をこねたことは一度もない。
勉強ができた方が褒められる。親の言うことを聞いた方が愛される。
お行儀がいい方が褒められる。わがままじゃない子の方が愛される。
だから、ずっと出来のいい人間になろうと思って生きてきた。
 
 
 
 
他の子より本を読めるようになるのが早いと、少しだけ親に褒めてもらえた。
末っ子だから「うちの子はみんなそう」というレベルのものだったけれど。
 
小学生の頃は、勉強はできたけれど運動はそんなに得意じゃなかった。
「なんでうちの子なのに運動できないんだろう」と言われた。
 
 
100点のテストが嬉しくて走って帰ったら、80点の教科に対して突っ込まれた。
苦手な教科でいい点が取れて喜んでいたら、なんで1位じゃないんだと言われた。
 
 
できないことがあると褒めてもらえないから
できないことを無くさなきゃいけないと思った
 
 
愛されたいから、がんばった。
 
 
 
なにかの組織に属せばだいたいリーダーを任された。
「仕事」と名のつく行為が好きで、ずっと二つ名は「必殺仕事人」だった。
でも結局、リーダーをやるのだって 仕事を引き受けるのだって
そうしていれば自分の居場所が約束されると思っていたからだ
能力があれば必要とされると思っていたからだ
 
 
 
 
でも、本当は。
 
 
 
だれでもないじぶんを好きだと言ってくれる人を、求めていた。
 
 
でも まだ がんばってみよう
だって いままでのじぶんには なにもなかったけど
ここにいるじぶんは もう しってる。
 
だれでもないじぶんを まってるひとがいること
しんじてくれるひとが、いること
 
 
私がどんなにへっぽこでも 仕事ができなくても
こんな私を「それでいい」と言ってくれるひとに出会いたい。
 
 
でもそれはとても難しい。
結婚したって家事をしなければ愛してもらえなかったりするこの世界、
そんな相手に今生のうちに出会えるかどうかわからない。
 
 
 
 
私はたくさん出会ってきた。
好きなもの。愛しいもの。
そこに存在さえしていてくれればそれでいい、と思えるもの。
 
 
好きなものを残すためには、たくさんの人に好いてもらわなければならない。
だから それが愛されるべき理由を 優れている理由を 探して言葉にしてきたけれど、
きっと本当は、愛することに理由なんてなくていいのだ。
ただ、好きだからでいいのだ。
 
 
どこかにいるだれかにも 私をそんな風に愛してほしい。
持っているものに関係なく 無条件で愛されたい。
 
 
 
 
きっとこれが、一生をかけて叶えたい、私のわがままなのだと思う。