EVERGREEN

好きな人が物書きなもので、つい。

君こそSUPERSTAR

 

『U R not alone』という曲は、すべてのNEWSファンにとってなにかしらの意味を持つ曲だと思う。

 

もちろんわたしにとってもそうだ。ただ少し特別なことがあるとすれば、わたしにとってこの曲がどんなソロより「手越くん」の記憶が強い一曲だということだと思う。

 

 

 

11月11日。

 

こんな日だからこそ、今日は手越くんの話をさせてほしい。『U R not alone』と手越くんにわたしがどんなに励まされてきたか、半分手越担とも言える思い出の話。

 

 

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私にとって『U R not alone』がただの「ライブの最後にみんなで大合唱した曲」から「忘れられない大切な曲」になったのは、EPCOTIAツアーでのことだった。

 

 

私はアリーナから、一番近くのムビステに立つ手越くんを見上げていた。私はいわゆる”遠くの自担より近くの他担”派なので、いつも一番見やすい位置にいる人を見ることにしている。そのときはそれが手越くんだった。その日はとてもセンステに近い席だったので、少し離れたことで際立った手越くんの身体の小ささに驚いたのを覚えている。

 

イントロの大合唱が始まると、彼は両手を大きく広げた。

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その小さな背中で、今まで一体どれだけのものを背負ってきたのだろうーーーそんなことを考えずにはいられないほど、テレビで見るよりもずっと小さくて儚い手越くんの背中。NEWSファンはよく手越くんを「天使」と形容するけれど、実際にそのときの手越くんはどこまでも美しくて、神聖なオーラすら纏っているように見えた。

 

曲の中盤。

ずっとスタンドの方を向いていた手越くんが、アリーナ側に向き直って、問いかけるように前を指差した。

 

それでいいの?目指す場所へ 行くと決めたんだろう?

 

 

指をさされた気がした。

 

このとき既に私には目指したいものがあったのに、ちょうどその夢がブレ始めていた。なんだかな〜と思いながら、これといった理由もなしに諦めようとしている自分がいた。そんな弱さを、手越くんに強く追及されたような気持ちだった。それだけ彼の歌は向いた方向にまっすぐに、だけど何千といる観客の一人一人に突き刺さるように届いていた。

 

サビに入ると、手越くんはこちらに向かって握りしめた拳を突き出した。

 

僕は誓うよ 一切引かないし 一切負けない

 

歌いながら、ああ、これは手越くんとの約束だな、と思った。一切引かずに、一切負けずに歩いていく手越くんのように、私も。

そんな気持ちに突き動かされるように、うちわもペンライトも下ろして、右手の拳をあげた。

どんなに距離が離れていても、私にとってそれは紛れもなくグータッチだった。

 

手越くんに誓って、絶対諦めちゃいけない、と思った。自分勝手に手越くんとした約束だった。気がつくとぼろぼろ泣いていたけれど、曲が終わるまで、手越くんに向けて掲げた拳は絶対に降ろさなかった。

会場すべての声を受け止めるように両手を広げた手越くんの背中を、食い入るように見つめていた。

 

 

 

 

 

それから何度も、この曲が私を引っ張り上げてくれた。

 

 

コンサートに行ったばかりなのに、休みのない生活にストレスが溜まり、心がポッキリ折れてしまった4月。1日数件のスケジュールをこなした後の夜19時、最後の仕事場まであと30mのところで足が止まり、初めて「行きたくない」と思った。近くの公園に逃げ込んでなにかに期待するようにこの曲をかけると、EPCOTIAの記憶が、手越くんの姿が鮮明に思い出され、真っ暗で誰にも見られていないのをいいことに、公園のベンチで一人ぼろぼろ泣いた。

 

不思議と手越くんに背中を押されたような気持ちがして、一曲聴き終えてからまた仕事に向かった。

いつかこういうことも全部ーーー助走に変えていけるように。そう言われた気がしていた。

 

 

 

6月は自分ではなく彼等にいろんなことがあった。

 

いろんなことがあって、むしゃくしゃした気持ちを発散すべく、一人でカラオケに行って、泣きながら何度も『U R not alone』を歌った。『恋を知らない君へ』はしんどすぎて歌えなかったけれど、この曲は身体が覚えていた。だって今まで何度もそうやって、一緒に歌って、支えあってきたから。この曲が4人を守ってくれるような気さえしていた。何度も歌えばそれだけ願いが叶うんじゃないかと思った。声は枯れた。

 

 

 

 

EPCOTIA ENCOREには、”中間報告”のような気持ちで行った。

まだまだこれからだけど、これからが本番だから、きっと夢を掴むから、だからもう一度元気をください。

 

不思議な縁というのはあるもので、3曲目にU R not aloneが流れ始めたとき、一番近くの花道には手越くんがいた。

やっぱり手越くんなんだなあって不思議な思いだった。思えばアリーナのときもLIVEは花道が加藤さんだったし、EROTICAは小山さんだったし、あのときの記憶が蘇るようで、ENCOREの魔法ってあるのかもしれないと思った。

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手越くんはやっぱり両手を広げて私たちの声を一身に受け止めようとしてくれて、手越くんごめん、あとちょっとで夢に届くよ、という想いを込めて歌った。5万人分のさまざまな感情に応えるかのように、手越くんは時折幸せそうに頷いてくれた。

 

この日は多分、2018年4月以降、初めて泣かずに『U R not alone』を聞けた日だった。一年間ずっとこの曲に背中を押してもらったけど、初めて"ハッピー"が勝った。

 

 

 

 

 

だけどやっぱり、この曲はいろんなことを思い出させる。

 

それから数日後の1月。

 

Twitterを見てSONGS OF TOKYOの存在を思い出し、慌ててテレビをつけると、U R not aloneが始まるところだった。自分にもNEWSにもいろんなことがあった年だったなあという感慨か、NEWSがまたこうしてテレビで歌っている嬉しさか、はたまた全身全霊で歌う彼等の必死さに突き動かされたか。ほとんど条件反射的に涙が出た。

 

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それからほどなくして、ひとつ夢につながるよう出来事があった。

そのときちょうど発売になったEPCOTIAの円盤を開けて、何よりも先にマルチアングルをセットした。手越くんのURを見たかった。

 

マルチアングルの選択をALL YUYA TEGOSHIにして、真っ暗な部屋でひとりDVDを再生した。1回目。2回目。手越くんのURだけを、何度も繰り返して4,5回は見たと思う。2回目くらいからどんどん涙が溢れてきて、真っ暗な部屋でめちゃくちゃに泣いた。

 

 

 

 

WORLDISTAでは、 ENCORE同様に序盤で空気を一つにするための曲として使われていた。私が入った公演ではまだ歌詞が表示されていたと思うけれど、きっと無くても歌えたと思う。それほどNEWSのファンにとっては馴染み深く、もはや血液のように身体を流れている曲になったのだと感じる。

 

 

 

まるでひとりひとりの魂を浮かび上がらせるようなイントロが会場を包み込んで、みんなの声を聞かせてください、と言われたあと、何千何万というファンが一斉に息を吸い込むあの瞬間が、たまらなく好きだ。

 

 

 

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拝啓、あの日の僕へーーー

その言葉から蘇るのは、手越くんの背中と、何度も落ち込んではこの曲に引っ張り上げてもらった自分の記憶。

 

 

 

最近は泣くほどつらいことはあまりない。

その代わり、真っ白すぎる自分の未来に不安を覚えることが多々。

そんなときはやっぱりこの曲を聴く。

理由はないけれど、この曲がずっと私を導いてくれたから。

 

 

 

 

『U R not alone』という曲は、しばらく一人で背負っていたNEWSのエモーショナルな部分を『「生きろ」』に引き継いで、彼らの一つの歴史になろうとしているように感じる。

 

だけどどうか、どこでもいいから、次のコンサートのセットリストにも、U R not aloneが入っていてほしい。

まだ、全部ひっくるめたありがとうを、直接伝えられていないから。

会場のどこでもいい。手越くんに、腕を広げて待っていてほしい。

 

 

次こそは絶対に、夢を叶えた私で会いにいく。

 

 

 

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32歳になった手越くんへ。

 

8回目のクラブW杯キャスター就任、新曲リリース決定おめでとう、そしてありがとう。

いつもフロントリーダーとして全速力でNEWSを引っ張っていく手越くんは、わたしにとって唯一無二のSUPERSTARであり、希望をくれる光です。スポットライトを浴びるだけではなく、自ら輝くことができる人。

 

そして、そんな手越くんを私たちが安心して応援できるのは、どんなときもブレない「手越祐也」を持っているからです。しんどいときはしんどいと言えて、ハッピーなときは幸せだと言ってくれるから。

 

だからこれからは、いつも手越くんに笑顔をもらっているぶん、もっともっと支え合えるような関係になっていけばいいな。ステージの上と下は天と地みたいなものだ、という人もいるけれど、関係はこのままでも、見えない隔たりを限りなくゼロに近い状態にすることができるんじゃないか、してくれるんじゃないか。わたしはNEWSにそんな夢を見ています。

 

U R not alone。

 

手越くんが、NEWSが、今まで何度も歌ってくれたように、君も、ひとりじゃない。

だからこれからもたくさん、数十メートルの距離で、一緒に泣いて、一緒に笑いましょう。

 

 

 

 

これから先の1年も、どうかこの笑顔がたくさん見られますように。

 

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